
最近は、同性愛者であることを明らかにすることを「カミングアウト」といいます。このカミングアウトというのは、もともと同性愛に限った話ではなく、HIVキャリアや在日外国人などのマイノリティの方がそれまで隠していたことを公にするという意味です。
カミングアウトについて、2つの側面から考えてみましょう。ひとつはカミングアウトする側、他方はカミングアウトをされる側です。カミングアウトをされる側が圧倒的に多いはずですから、こちらから考えてみます。カミングアウトをされた方は、きっと驚くと思います。
同時に、自分にカミングアウトをした意味は何なのかと不安も感じると思います。しかし、よく考えてみてください。同性愛者であることは、別に隠しておいてもいいことです。なのに、それをあえてカミングアウトした相手の気持ちを理解するだけの心の余裕は持っておきたいところです。カミングアウトされた方は、それだけの信頼が置ける相手だということではないでしょうか。
一方でカミングアウトをする側ですが、隠していても問題がなければ無理にカミングアウトをする必要はないと思います。ただ、どうしても理解してほしい相手だとすれば、相手の反応も予想した上でカミングアウトをした方がいいと思います。
残念ながら、本当に理解してくれる人はまだ多くないと思います。カミングアウトをして、傷つくのはカミングアウトをした方だけでしょう。同性愛者に対する偏見は、これから解消されるべきもののひとつです。